「未来設計から始まる不動産仲介」という一風変わった不動産仲介業務。
ファイナンシャルプランナー業務の店舗が、何故、不動産仲介業務を始めるのか??
単なる売り上げ拡大の為に始めるのではないか?
そのことに対して代表者としての「想い」を書かせていただきます。
少し長くなりますので、ご興味のある方だけお読みください。

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幼少より

私の出身地は福島県郡山市、盆地なので冬は山からの吹きおろしの風も強くとても寒いところです。
私の父親は大工でした。いわゆる職人です。
小さい頃から、よく建築現場には顔をだしてました。
私も図面(間取り図)を描いてみたり、手伝ったりしてました。
そのような環境もあり「お家」というものが小さいころから好きでした。
でもお家を建築するのは大変でもあります。

現場の水道が凍結した際、父が素手で冷たい蛇口を握り続け、凍結した水道から水を出したこともあります。
瓦屋根の職人さんが屋根から落ちて怪我してしまったり。。
私の父親も電動のこぎりで、指を切断してしまったこともあります
そのとき私も現場にいました、いまでもその状況の事は覚えています。

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20代のころ

ひょんなきっかけで20歳で「宅地建物取引主任者」の資格を取得。
某ノンバンクに入社しましたが、その資格があったことから、入社当時から住宅ローン・アパートローン業務を担当。
銀行の保証業務も担当してました。
当時は公的金融機関(公庫や財形融資)を除いては、その会社が住宅ローンにおいてかなりのシェアをとっていたと思います。
銀行はまだ住宅ローンに力を入れていない時代でした。

そうして、父親とは違う形で、「お家」に関わる仕事に携わることになりました。
25歳で中古マンションも購入しました(初任地の仙台市でマンション購入)。
貧乏学生で、18歳のころからありとあらゆるローンを組んでましたので、ある意味、返済する自信はありました。
もちろんお金もないですし、資金援助してもらったわけでもないので、
その当時なりにいろいろなことを本気で考えて購入しました。
当時の仙台市のマンションや住宅地の相場(坪単価)も覚えつくしました
不動産会社の方が査定価格の意見を私に求めてきたくらい詳しかったです。

但し、結果的には決して成功と言える購入ではありませんでした
ただ、その失敗も今の仕事には活きていると思います。
当時はどんな金融機関でも自己資金は物件価格の1割は必要でした
今よりもずっと審査は厳しかった時代です。

ある時、屋根の塗装職人の方が住宅ローンをお申込されましたが、もちろん審査はあります、
しかも給与所得者と違い、審査が通りやすい職種ではないのも事実です。
その方の自宅で面談し、自己資金の裏付け資料の確認をさせていただきました(審査を通すためです)。
郵便貯金の通帳に2,000円とか3,000円とかの細かい入金がたくさんあり、一生懸命こつこつ貯められてました。
通帳も使い込んだ手帳のように汚れてました。
まだ20代の私に対し、その方の奥様も「審査とおりますか?」と心配そうに私に聞いてきました。
その方に限らず、誰しも審査には不安を感じます。
ただ、こういう人にこそ住宅ローンは必要だし、お家を持っていただきたいと思いました。
社内に戻り、審査担当者に、その時の状況も伝え、無事に社内の承認(審査OK)をとりました。

ちなみに、それ以来、その不動産会社の方からは「住宅ローンの神様」と呼ばれるようになりました。
後日、本社の住宅ローン事業の部長に対して、自己資金が無くても返済能力があると判断できた方には
物件価格の100% の融資ができるよう制度を考えほしいと提言しました。
親から自己援助を受けた人は審査が通りやすく、自己資金が少ない方はそれだけで借入できないのはおかしいと。
ですが、本部からは「何言ってんだ」とコテンパンにやられました。

さすがに泣きました。。。

でも、現在では物件価格の100%借入は普通です。
私が提言したことは間違っていないと思ってます。
ただ、その分、無計画に借入しやすくなったのも事実です。

その後、銀行が住宅ローンに力を入れ始め、銀行が不動産会社に営業する時代になりました。
審査が厳しい銀行は、不動産会社から案件がこなくなるので、一気に審査基準が緩みました。
現在では、返済できないくらいの住宅ローンを借りれる時代になっています。
その状況に慣れた不動産会社の担当者はそれが当たり前だとも思っています。

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住宅ローン督促業務

督促業務の仕事もしたことがあります。
わたくしにとってはものすごくつらい仕事でした。
前述のような想いがあるので、やはり延滞してほしくないのです。
延滞される方も二つのパターンに分かれます。
はじめから無計画だったり、ルーズな方、何故かそういうケースは物件にも問題があります。

それと、やむを得ない状況で延滞してしまっている方。
ある時、延滞されている方のご自宅にお伺いし、今後の返済計画をお聞きしていました。
その時、小学生のお子さんが学校から帰ってきました。
なんとか、お子さんには気付かれないよう話をしました(こちらもすごくつらいです)。
そういう案件は、金融機関の融資担当者もいい加減だったりします。
融資目標の数字欲しさに無理な融資をしてしまってます。
またお客様自身も「欲しい」という気持ちだけで購入しているかもしれません。
自分が担当者だったら、こんなことにはならなかったのではと歯がゆい思いでした。

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銀行勤務時代

その後、某大手信託銀行に出向し、そのまま転籍となりました。
都心での勤務でしたので、お客様の属性(勤務先や収入等)もかなり高かったです。
ただ、それはそれで無理な借入を希望される方も多く、不動産会社の担当者もお客様の希望通り
なんとか借入先を探すのに奔走したり、大変だったりすることがあります。

私も返済できると思う方は頑張って審査をとおしました。
ただ、審査基準が一気に緩みだした、他の銀行担当者と比較すれば、審査の初期判断が厳しい担当者だったかもしれません。
そうした中でも、不動産会社の方との信頼関係と連携もあり、銀行の社長賞(全国トップの成績)を
二期連続受賞することができました。
これまで、何百件と物件の調査をし、1万件以上の審査をこなし、何千件という融資をしてきました。
ただ、私の中では、次のステージへと意識が向き始めました。

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その後、独立

現在では生命保険6社・損害保険1社の代理店であり、相続やライフプラン設計と幅広く対応しています。
また「フラット35」の取次業務もしております。
フラット35は銀行住宅ローンとはまた違った考え方の融資スタイルです。
いまのスキルと金融商品情報やその使い方を持ってすれば、これから「お家」を購入する方に対し
最大限のサポートがワンストップで可能だと思っております。

建築する方の技術や想いのこもったお家が、住まいになる方のライフスタイルが変化しても、
安心して生活し続けられる場所であってほしい。
それを実現する為に必要なのことが、今回の不動産仲介業務への取り組みということになります。

エリアは店舗のある「幕張ベイタウン」に限定し、購入や住み替えする方々をサポートしていきたいと思います。


何卒、宜しくお願いいたします。

ベイタウン不動産+
(運営会社)株式会社LOBO NEXT
代表取締役
伊東明夫